富山県済生会高岡病院で見た認知症の現実

ここ数年、私の母は病院の入退院を繰り返しています。いくつもの病気を抱え、たくさんの薬を服用し、薬の副作用から新たな病気が発生する…まさに負の循環。加えて、やはり数年前から始まっていた「モノ忘れ」が急激に進行し、今朝の朝食はおろか、数分前に説明した事も覚えていられない。

また、言動が幼児化し「息子(私のこと)に迷惑を掛けたくない」という様子が一切無くなり、自分の要望優先、自分の気持ち優先…というか、他者の事を考えられない…という感じになってしまいました。こうなると、もう「認知症」であることを否定することはできません。身体も、頭も老化、そして精神は幼児化…。母には会社の休みのたびに面会に行きますが、少しずつ弱って行く母を見ると、週一回の面会が辛くなって来た今日この頃です。

でも、ある日、こんな事がありました。
いつも通り、平日の休みの日に母の入院する富山県済生会高岡病院に行くと、母の向かいに見掛けないおばあさんがベッドの上に座っていました。元よりベッドの入替え、入退院の頻度が多い病院。「先週いた人が今週はいなかった」などという事は日常茶飯事のため、それ程気にならなかったのですが、私が病室に入るとすぐに、そのおばあさんは私に言いました。

「アタシ、トイレに行きたいの。誰か呼んで来てくださる?」

母の認知症を目の当たりにしている昨今、その言葉を聞いた瞬間に私は悟りました。「素人の他人の私がまともに取り合うべきでない」…と。そして、申し訳ないと思ったのですが、病室を一旦出て、人を呼んだフリをして病室に戻りました。

そのおばあさんには「(人を)呼びましたから」と伝えて…

案の定、そのおばあさんは数分後に私とのことは忘れ、ナースコールを何度も押して「アタシ、トイレに行きたいの」と連呼していました。看護師さんらしき人が一度来て「さっき行ったばかりでしょ」と言うと納得するのですが、また数分後には「アタシ、トイレに…」と始まる。

私の母の認知症など、まだまだなのかも知れない。私の認知症に関する経験など甘いのかもしれない…。テレビの映像などではなく「現実」を目の当たりにして、そのように感じてしまいました。看護師さんは慣れたものなのでしょうが、大変だなと思います。看護師の転職率が高いのも仕方ないのかもしれませんね【看護師 求人 富山】
私も覚悟を決めて、認知症の母としっかり向き合っていこうとおもいます。